ヤベー奴来ちゃったよ編 2

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そして今度はチャックの代わりにボタンをパチンと外し、折り畳み式の財布の中で半分にゆがんだ形になってしまわれている札共を視界にばっちり入れてやる。大人の財布って言うのはお札の割合がほとんど英世なので(知らんけど)数少ない諭吉を取るとバレるかもしれん…、冷静に考えたが、ある作戦を思いついた。

“私のために使ったと思って♡”

気味の悪い置手紙(?)を英世と一緒に財布へ滑り込ませ、諭吉を一人頂く。なんならボッチだったので私が助けてやったといっても過言ではないだろう。30人の英世を財布に…嘘だよ、そんなに入ってなかったよ。知らないけど自然な流れで見栄張ろうとしてたよ私。

…さて、これで弁当代が手に入りました、鞄は玄関に放ってから朝ご飯食べたので今目の前にあります、朝ご飯…食いかけ!!やっべ、財布ばっか注視してたから1時間経ってる気がする!!今度こそチコクか!?

再びバタバタとうるさい足音を立てながら台所の戸を開ける。オカアサマからもれなく「しつこいからもっと落ち着け」というようなことを言われそうになったので、遮るように 子供が元気って嬉しいコトでっしょ~!? 声を張り上げてそう言い放ったら呆れた、とでもいうようにテレビの音量上げやがった。

不機嫌になったよ、良いかな舌打ちしちゃっても、な私はかなり面白い動きで自分の悪の性格をよじれつつも抑え込み、はぁ…と落ち着いたことによる安堵を空気として肺から出した。奥から、テレビの音に乗ってため息ついてんじゃないワヨ、私になにか不運あったらどー責任取ってくれんのヨ、とものすごいパワハラを想起させる発言が私の耳まで届いたが、無視しておいた。

これは優しさですぅー、私が口喧嘩始めて、勝てたヤツはいないノヨ!!…言い負かせるコトなら任せなさい、私はとても強い。

弁論大会にもし出たら、大会を荒らしてトロフィー総なめして帰ろうと決めて、覚悟の食パンを口に詰め込む。焼かないパンは歯に引っ付くところが嫌らしいよね、焼いたらあんなにあっさりした性格になるのにさぁ。やっぱ焼けば良かったかもと思わず自分のバカらしさに笑いながら味噌汁も流し込み、冷めてかなり冷たかったそれで食パンを飲み込んだ。

…と、時刻は7時40分を少し回ったところだ。長針は9を指している。…エッ?【それは40分じゃなくて45分】…?はっはは、気にすんなヨ。まだチコクじゃないんだから。今日は特別な、人生の転機という人の多い、転校初日ダゼ?余裕もつのが大事だろうが。

「初日は遅刻ダロォ!?」…っていう名言も知ってるんだぜ(自作)。だーかーら、チコクする気満々で用意すりゃイイノヨ。食べ終わって空になった皿を流し台まで運び、水の溜まった桶にドバドバと浸けていく。時に雑だと褒め言葉も貰うお墨付きのギネス認定記録だ。

「よーし、着替えますかァー」

チラッと気にしなくてもいい時計に目をやる。針は7と9を通り過ぎたような位置にあり、魔の50分ゾーンに入ってしまったことを物語る。嫌な10分間だぜ、あぁ…なんか思い出したら嫌な思い出がぁ…!テレビ見ながら宿題やってた小学生時代思い出すぜ…あの頃は番組が50分台で終わることに嫌だって思ってたんだなナルホド。

そんなながらテレビ小学生の頃、この10分だけ時間進むの早くなってねぇ!?と聞いたこともあるのだが、即“泣いても怒っても時間の進み方は同じヨ”という名言気取った返事が返ってきて、何言ってんだヨ…顔をしたことはよく覚えている。

会話がかみ合わないとはまさにああいうもののコトを言うんだろうな。私は「そうだね、宿題するときにはテレビ消そうね。早く終わらせられたらテレビ見る時間が増えるヨ」とか…適当でもいいから取り合ってほしかった、ような気がすんなー…。まぁうちの奥様は少しおバカだから、私もそこまで高度な技術は求めんぜ。

ハッ、と我に返る。ヤベー…物思いにふけるなんざ何やってんだ、しかも過去の思い出話に花咲かせやがって…。これで1万円の借りは返したことにしてやるよ!!フン、と鼻を鳴らして今度は怒ったように勝手にドシドシと階段を踏み鳴らす音が家に響く。悪いな家よ。私には用事があるのだ、着替えという__な。

遅刻確定まであと 34分___(内登校には最低15分かかるものとします)

作者が何か無駄っぽい書置きを残すコーナー

さぁー、2話ですよ。プロット(話をどんな風に進めるか書いた創作の設計図…って誰かが言ってた)を作ってその流れに沿わせながら書いてます、書きながら考えてる部分が93㌫というかなりアドリブ創作状態です、楽しいからいいですけどね!!?

…終わるのがとても先に、なるかもねぇアハハー…(長すぎて自分が話を忘れることがありませんようにと次の年の絵馬に書いたろか)←冗談ヨ