ヤベー奴来ちゃったよ編 33

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くっそ眠いのを言い訳にして最近3日くらい勉強に身が入ってない(今までも入ってたのかと言われると入ってない気もする)ので、もう逆効果で創作が楽しいなぁアハハ! …って、思うようにしてますね(白目)。そんなんでいいのか? 良くないな。


「ちょっと待ちたまえ転校生」

呼び止められた左賀は、まるで今ちょうどいい所だったのに邪魔すんなよと言わんばかりの笑顔で振り向き、壊れたトランクのタイヤを手玉に取りながら声の主に返事をした。

「なんすかぁ、センセェェエエ…。今ァ、私この子にハンカチのコップ折りを教えてあげてたトコなんで、チョー良いトコじゃないすか、朝の会始まりますよ?」

「今がその朝の会の時間なんダヨ」

「へー、じゃあ私いい子なんで席着きますね」

全く心も態度も折れないめんどくせぇ生意気さを発揮し始めた転校生にドン引きして思わずそうか…なら席に着け、と言ってしまいそうになるのをすんでのところで耐えきった担任の先生は、エビスさんではないので酒を飲んだりはしなかった。あぁ、ビール飲んでみてぇなぁ…。

がぶ飲みしたいのはあくまでお茶だぜ…! とカッコつけてキメて見せたところで誰も反応しなかったことを悲しくお思いになりながら、担任の方は左賀氏の足元に目を止める。ちょっと待ったと声をかけると、案の定うっとうしいなぁ…という顔をした左賀が口を開く。

「席無いんすか、悲しーなぁ、私この座り心地のよさそうなトランクで授業を受ければいいのかな?」

煽るように眉を下げ、嫌なくらいにわかりやすく口角を上げているハラタツ転校生の左賀チャンは何をトチ狂ったのか喧嘩を売りたくて堪らないようで出会う大人大人に毎回なにかしら絡んでいるのである。これじゃあナンパじゃないか、と言えば本人が訂正してくれるだろうからここは一発”ナンパ”でいこう。

「勘違いすんなよ、ナンパじゃねぇぞ」

ホラ言った。すぐこうして言ってくれて楽だわぁ←誰だろうかこの人

いや別にナンパだとか思ってないけど、と担任に真顔で返された左賀は眼鏡坊主がァ…! と小声で悪態をついたが、それはコップ折りを教え込まれようとしていた女子のみに届く結果となった。担任は前に出て自己紹介をするように、と指示を出し、それに対して腹減ったァー、とコメントしつつも前に出る左賀チャン。この子いい子なのy…おっと私情がry

「…………」

しばしの間、沈黙が流れる。左賀は、果たしてなにを言おうか、言うことがあるのか(もう言ったろ)と考え、担任のエビs…じゃないですよ、エビスさんは一階のどっかの担任ですからね。ウーン担任の名前なんて考えてなかったわ。あだ名、赤シャツとかにしちゃう? もろ夏目漱石ですけど。つーか赤いシャツ着てねぇからだめだな。せめて黒パンとかにしたほうが…。半分くらいここの学校の人間黒パンだけどな!

「ア、名前書きますか? 黒b…」

「おい左賀、その靴どうした」

思わず育ちの悪さが飛び出してアァ?とかガンつけてんじゃねぇよ、とかいつの時代のチンピラですか発言をしかけて飲み込んだ左賀は、落ち着いて自分の靴を見る。穴が開いてもいいから見る。雨が降ったら染み込んでくるのでそのときは借りる。長靴を。…で、スニーカーを履いているので、その事実を伝える。

「靴ですね、これ長年愛用してて遠足の時にも役立ちそうですネ」

「土足厳禁だぞココ」

今知ったわ、ていうかこれから自己紹介しようって人のやる気削ぐタイミングで注意入れてくんなや! まぁまぁキレ気味の絡みモンスター左賀はその短気を武器にインターンシップへ行く__「行かねぇよ」