ヤベー奴来ちゃったよ編 46

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「そうか、お前も強いナ、まるで沸かない試料のようだ」

「なんも伝わりませんヨ、その理科っぽい例えやめてください」

あぁ、しょうもない。クラスの皆が白い目で先生のコトを見ているよ。ホラ、化学だっけ、じゃあ小テストかな!?化学式覚えてますかッ!!って抜き打ちの連弾生徒指名ゲーム始まるんじゃないの?わくわくしちゃうねぇ、ロコちゃん。私は当てられないし当てさせないから気楽だわぁ(真顔)!

「眠」

「……オイ、前詰まってんぞ」

なになに、珍しくお隣さんが話しかけてくるんですけど!脈アリとかいうアレですか、友情芽生えちゃう感じの流れ来ますか。そうですか、ではこちらに印鑑とボールペン持参していただいて、ついでに通帳もお願いします。印鑑が無ければ暗証番号でもよいので、えぇ。ありがとうございます、これで私は当分働かなくても良くなっ……

「ウォゥ」

丁度ウーパールーパーが目の前でジャンプして、水槽の水が顔に掛かった時みたいな声出たわ。サンショウウオに似てるやつ。テレビと写真でしか見たことないけど、魚肉ソーセージの色してるよね。…ゴメン、生々しい表現して。

「はははははははははは」

コワッ。理科教師サンツボにはまってらっしゃる。原因不明の思い出し笑い的なやつですか、他人が普通に恐怖抱いちゃうけど本人は笑いが止まらないからもう他人の怯えた顔すらおかずだわ、みたいな思い出し笑いですか。おぉ、コワ。
先生のふざけた(失礼ナ)笑いにクラス中ドン引きして、教室にはただ一人で笑い続ける声だけが響いていた頃_早くギネスの役員呼べばいいのに…と親切心を利かせた数名がスマホを取り出そうと鞄に手を伸ばし掛けるくらいの間があり、例の怖い理科教師は左賀のもとへやってきた。

「…ナンスカ、怖いんであんま接近してほしくないデス」

「…左賀ァ…ハハッ…………ヒイッ…ブフッ!………プリント、取ってやれよ」

「は、」

尚もぶっ転げまわる目障りn…いや、目立つセンセーに言われた通り、机に対して平行な視線って言ったらいいのかな、それで伝わってくれるのかな、前の席の人?ってやつ?の方を見たら、バチコーンと、目が合った。なんか今日目が良く合いますねェ、人間のみなさん。私あんまし人の目ん玉観察しない派なんだけど。まぁそれはいいや、茶色い目玉の色素までわかっちゃうほどじっくり目を見てたら、何かを忘れてる気がした。

大したことじゃないよね、放っとこう。

「…あの、取ってくれるとありがたい」

…ウン、いかにもお堅い口調ざんすネ。モブらしさがにじみ出てる。雑。モブの描き方雑私。紹介しておくと私の前の席の方は女子。ホラ、休憩時間にさ、5人くらい?私に絡んできて放課後サテン行こう(いつの時代ですかァ…)ってタカってきた子たちいたじゃん、その時さ、「座れなかったらゴメンネ、私気付かなくってェ!」…そう言い訳しようとしてた相手ダヨ…。この紹介の仕方気まずいわァ(棒)