ヒカリNTT

ヤベー奴来ちゃったよ編 48

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「ネー…、このジュギョーっていつ終わる…?」

「…知らねェ」

「ナンデダヨ、慣れろヨ、もう2年ダロ…?」

無視はしないけど質問にきちんと答えてくれないお隣さんなので、しゃーなし、保健室に逃げてサボってやろーかとか、トイレでもいいか、どっかに逃走して、職員室とか行って嫌いな化学式から物理的に距離を置いてやろうか、と思索し始める。まぁ、これは冗談で、考えてたら終わっかなー、って。教科書英語しか書いてねぇし(※日本語です)

「…左賀、酢酸の化学式は」

「知らん」

ア、やべ、口が滑った。あちゃー、思わずホントのこと言ったけどこれで内申爆下げされたらどーしよ。私オールA目指してる委員会ホンキ勢だから辛い(棒)酢酸の化学式をテンコー初日に訊かれるとかいうレアなケースに浮かれたってことで、さっきの失言は無かったことにしてもらおう。

「ゴホン HCl……デス」

「チガウ」

「私塩酸が好きなんですよォ…」

「中学生みたいダネ」

「うわ先生のキャラが早速崩壊…」

「静かに」

へいへーい、指名されて質問に正解できなかった私は席に着く。あれ、立ち上がって発言してたんだね、そうみたい、小学生の頃の癖が…。はい、元気です!って言うアレ。懐かしいねぇ~…。健康観察簿、ウンくそ懐かしい。汚い言葉なのは許して。それとももっと汚い言葉いっぱい使って誤魔化そうか?うん〇とか、う〇ことか、〇んことか、うん〇ことか…使って、さ。

「今日はここまでー…」

結局酢酸の化学式は頭に残らなかった。そそくさと片付けて帰っていく先生を見送り、今何時間目かをすっかり忘れたのでボーっとしている、フリをする。アンニュイな?物憂げな?ミステリアスなフンイキ出してるとモテる(独断)。…そう、モテるんだ。モテてやる。

「ネェ、今、昼?」

「……さぁ」

やっぱろくな返事が返ってこないナお隣さん。聞かなくてもよかったかもだけど、周りが弁当出したり財布持って鞄の中にスマホ置いていったりしてるので(幻覚)、きっと昼。隙を付いてスマホを盗んでおいてやろう。…で、昼ご飯ダナ。よっしゃ、空いた小腹に大量に食料を流し込んでやろう。そして5時間目に腹を壊し、早々と早退するのだ…カンペキ(?)そうと決まれば朝買い占めたパンをだな…

「左賀サァーン!」

おっともう名前を覚えたようだ、私の第一の下辺タチが。机の周りに群がって一緒に昼ご飯食べましょうとお誘いである。やったねロコちゃん、ちゃんとオトモダチが出来そうだよ。向こうは質問するためだけでここに集まってるのかもしれんので今から釘とか縄とか、様々な道具を用いつつコヤツらを罠にかける…。私の人気向上作戦イチ、”サクラを使って人気を偽装する”の発動であーる。人が集まってるよ、人気だよ!という店には人が来る、らしい!とにかくやってみようよ、だってフィクションだs…ゲフンなんでもねェー。