ヒカリNTT

ヤベー奴来ちゃったよ編 50

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ア、そういえばさっきから何も食ってねぇ。下辺タチは着々と持参物を消費してるというのに…。黙りこくった私に、何を思ったか突然こんなことを言い出す。

「左賀サンってどこから来たの?」

「…ヘァイ?」

家に帰ったらオカアサマに押し付けてどっかにしまい込んでもーらお。トランク(方タイヤは外れた、しかもどっか行った)からパンを出して、大切な札_そう、諭吉の子分英世_を安全な所へ移動させよう、にしてもどこが安全なのかわかんねーな…と床に倒れたトランクを睨んで唸ってた左賀は、集中していたので人の話を聞いていなかった。はらはらと英世が落ちる。慌ててトランクのチャックを閉じた。

「…どこから来たか、って?」

「ソウ」

否か、聞いていた。だが左賀はこの質問に動揺を隠せないでいた。早く食べないと時間無くなるよーと茶化したような声をぼんやり聞きながら、震える手でパンを出す。かじると、生の味がした。

「ブエェ!!食パンかよ!」

「きちゃないわねェ~」

寛大すぎる女子タチは、またもやくすくすと笑って左賀に早く食べちゃいなさいと急かす。まるでオカン、人参の皮は剥かずにカレーに入れる派ダナ(偏見)、そう認識した左賀は食パンを片してもうひとつの獲物_メタい話なに買ってたか覚えてない。チョコチップパンだっけ?アレ美味しいよね(なんだろう既視感)_に手を出す。…っと言うと性犯罪みたいだねェ!!…ゴメン。

「…で、どこから来たのッ!?」

なぁにワクワクした面で訊いてんだヨ、女子タチとは打って変わってしけた面を下げている左賀はチョコチップをガリガリとかみ砕いて飲み込む。おいし。

「…地球以外の所から来たとでも?」

アァー、私は自称地球人なんだけどなァー…もしかして宇宙人だと思われてんのかなァ、悲しいなァー…そう言いながら、笑ってしまいそうになる口を必死に無表情に抑え込み、傷付いた!な演出の足しに、とわかりやすく眉を下げて見せる。ばっちぐー、最高に悲しんでいる演技が出来ているゼ。

「ンー…そうじゃなくて、国?」

「…クニ!!?」

「?…うん」

我慢できん。思った以上に、遥かにバカチンだった女子2(2番ばっかじゃね)に、お笑い目指してます!以外の自己紹介文が適合しなくなった左賀は、盛大に吹いた。宇宙でピエロがジャグリングしているところが、脳内を過った__。宇宙空間では、空気が存在しないので人間は生身のままだと膨張して破裂するって中学校の先生が言ってました。

そんな殺人方法もありそうですよね、右京さんが解決してくれますし、怖いもんないっすね(?)