ヤベー奴来ちゃったよ編 47

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「アーゴメンゴメンゴ、フラミンゴ」

酷いしゃれダ、こんなん聞かれたらお嫁にも旦那にもなれん…はっずいギャグかましやがってコノ理科教師ッ!!責任を押し付けようと思いさっきまでゲラゲラ笑って転げまわっていた床を睨みつけたが、もぬけの殻だった。殻っていうか床。空っぽの床だった。つーか床って物入れる場所じゃなくて置く場所だから床って殻じゃないよねナニイッテンダヨ

「炎色反応は…」

気が付いたら授業が始まってた。今始まったのか、中断されてたのか、私の見た頭のネジがポコポーンと外れた失敗作の人造人間が幻覚だったのか、例の理科教師は本当に今初めて気が付いたヨ!な顔をして、教科書どした、と訊いてきた。

「無いデスヨ、でも今までの授業は乗り切りました、お隣さんのヤツ盗った」

「嘘つくんじゃねぇヨ」

「…ハイ、そーゆーコトなんで、大丈夫デス!」

「ナニガ」

だよな。自分でも何が大丈夫なのかわかんなかったわ。馬鹿なはずの(失礼ダナ)理科教師に図星っぽい論破されたので(?)苦し紛れの「ハハハー」プラス、ですよねー、と17回くらい繰り返しておいた。最後らへんは記憶に無いけどなんか必死に肩揺すられた。ゲロったらどーすんねん吐かんけどさァ…。化学の先生から”一度病院に行って病名をもらってきたらどうですか”とものすごい真顔、それはもう床が磨かれるくらい転げまわりたくなるレベルのホンキの顔してマジトーンで授業中に全員の聞いてる前で言うんで、こちらも真顔で返しておいた。

「そんなァー!皆の前で褒められるなんて照れちゃうッ」

「そうか。飛川、教科書見せてやってくれ」

なぁにが「そうか」だ。なんだって、「そうか」が出てくるんダヨ。保育園の子供が砂持って自慢しにくるからだんだん返事が雑になるボランティアの青少年みたいなあしらい方しやがって…!!……ンー、ていうか

「ヒカワって誰」

誰だろねー、なんて、完全に確信してお隣さんに訊いてやったぜ。だって教科書って隣に座ってる奴から見せてもらうんだろ?そんくらい知ってるさ。ということは隣に座ってるコイツこそがそのヒカワ?という名前の奴なのだよ…、な?
あぁ、やっぱね、そうだと思ったよ。無言で教科書をこっちに近づけてくださってるワ(爆笑)。小学生みたいに机くっつけねぇの?ってからかって聞いてやろうとしたら、何故か殺意を向けられた。シャーペンこっちに向けてきやがった。初対面チャンなのにぃ!?

「ヒドイネェー、君。もし私が先端恐怖症だったらどうすんのサ」

「…違ったから良いんだよ」

何てヤツ。私以上におかしな…いやいや、私はおかしくなんてない。私以上に、そうだな…凶暴な?アレ、私一応穏便平和な温厚女子で通ってるんだけど…。ア、私以外で比べれば良いのネ。んじゃあこーなるか、な。【例の理科教師よりもおかしいわ、この子】

「…つまんな」

自分でボケてて悲しくなってくんね。授業が一刻も早く終わらないものか…。時計を見るともうお昼時、10時をとっくに過ぎていた。いつもお昼は正午に食べる私は、思わずウガァアアァァ!と叫びたくなった。我慢した。まだ…10時だから、さ…。